里山保全研修レポート 食とくらしのプロになるために!

里山保全研修レポート
食とくらしのプロになるために!

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共生コミュニケーション事業では、入社したばかりの社員を対象に里山保全研修を実施しました。日々、食とくらしにおいて専門性の高いクリエイティブを提案すること、そして、くらしや社会の課題を解決するコミュニケーションを設計することに役立てられればと考えています。
今回は5月に行われた、2回の研修の様子をご紹介します。

研修の経緯と趣旨・目的

この研修は、共生コミュニケーション事業とパルシステム・リレーションズ様で共同企画し、新人育成プログラムの一環として開催されました。YUIDEAからは今年入社した社員に加え、コロナ禍以降に入社し、産地取材や研修の機会が少なかったメンバーが参加しました。NPO法人「里山再生と食の安全を考える会」にもご協力をいただき、産地や農業への理解を深めてきました。

オリエンテーションの様子

里山にひっそりと佇む原木しいたけ

研修場所である里山は茨城県つくば市に位置しています。最寄り駅はつくばエクスプレスのみどりの駅。都心から電車で1時間ちょっとです。車窓から見える景色は利根川を越えると田園風景が増え、なんだか懐かしい気持ちになってきます。駅から歩くことおよそ20分で里山に到着。草をかき分けるように里山の中に入っていくと、途中からよく整備された散策路が現れます。当日はお天気も良かったので、木漏れ日がとても美しかったのが印象的でした。

里山を散策する研修メンバー

散策路をさらに進むと、原木しいたけが生息するボタ場(しいたけの畑のようなもの)が姿を現します。原木しいたけとは、自然栽培されたしいたけのこと。農薬や化学肥料をなるべく使わずに育てられています。こちらでは、里山内で育ったコナラ、クヌギなどの幹・枝を伐り出して原木とし、しいたけを栽培しています。
ちなみに、案内していただいた方のおすすめの食べ方は、焼いたしいたけに塩と醤油を少々かけるだけ。しいたけのうまみを一番感じられるそうです。実際、自宅に持ち帰り、おすすめの食べ方で食べてみると、うまみが強く肉厚でした!

原木しいたけのボタ場

畝作りは人生とおんなじだ!?

里山近くの事務所で簡単なオリエンを受けた後、次は農作業を行う畑に到着。大根やジャガイモ、ニラ、カブなどさまざまな野菜が育てられています。ここでは、農薬を使わない有機栽培で野菜を育てているため、雑草が生い茂っていました。雑草は野菜に必要な栄養素まで吸収してしまうので、しっかりと抜く必要があります。ということで、まずは雑草取りから頑張りました。
また、有機栽培ゆえにユニークな形の作物や、都会では出会えないような虫もたくさん。外虫、益虫構わず寄ってきてしまいます。有機栽培だからこそ微生物の働きが活発になり、野菜の味や栄養価も高くなるそう。ふかふかの土からはほんのり甘い香りを感じられたような気がしました。

雑草取りは有機栽培ゆえの苦労

少し休憩した後、今度はメンバーでイチから畝作り。メンバーのひとりが鍬で掘ると曲がってしまったので、もうひとりが軌道修正。するともっと曲がってしまいました!まっすぐ掘っているようで、気が付くと曲がってしまい、改めて、畝作りの難しさを実感しました。「農業も人生もまっすぐ平坦な道などないという教訓だね」とみんなで大笑い。
この後、ホームセンターで購入したヤングコーンとピーマンを植えました。8月頃の収穫が今から待ち遠しいです!

畝をまっすぐつくるのに悪戦苦闘

笑い声と泥にまみれた田植え体験

2回目の里山保全研修では、田植え体験をしました。この日は研修メンバーだけでなく、編集室で希望者を広く募集したため、家族連れで沢山の方が参加しました。
初めて田植えを経験する方も多く、水田に足を踏み入れた途端、深くまで足が沈み込み、身動きが取れなくなってしまうという光景もちらほら。一方で、毎年参加されている方は、水田の中で常に同じ態勢を保ち、慣れた様子で均等に苗を植え込んでいました。
楽しそうな声があちこちから聞こえるなか、あっという間に田植えは終了。まっすぐキレイにとはいきませんでしたが、みんなの気持ちが込められた個性豊かな仕上がりとなりました。

泥に足を取られ、一歩も動けないことも

研修を通して得た学びと想い

2回に渡る研修を通して、生産現場のリアルを垣間見ることができました。そしてその声に耳を傾けることで、様々な学びや発見がありました。有機栽培ゆえの悩みや苦労、食品の安全性とおいしさへのこだわり、生物多様性の維持とその影響など、挙げるとキリがありませんが、共生コミュニケーションの編集者として意識すべき課題が凝縮された研修でした。
これからも研修は続き、生産現場へ足を運ぶ機会もあります。共生コミュニケーション事業ではパルシステムの事業をより深く知り、生産現場のリアルに触れ、おいしさの価値とその背景を理解することが求められます。また環境問題や食品ロス、食料自給率などのくらし・社会課題にも目を配る必要があります。事業者や生産者のことを深く理解する一方で、社会を俯瞰した客観的な視点から提案していく——。食とくらしのプロと自負している私たち編集部だからこそできることとして、これからも取り組み続けます。

▲みんなで頑張って田植え完了!

おまけ

収穫した野菜は、メンバーそれぞれ自宅でおいしくいただきました!
研修でいただいた、原木しいたけ、にんじん、カブ、ニラを使ってどれもとってもおいしそうです。

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