『らくカタ』導入事例| サントリーマーケティング&コマースが取り組むカタログ業務改善ストーリー

『らくカタ』導入事例|
サントリーマーケティング&コマースが取り組む
カタログ業務改善ストーリー

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アナログな作業に追われ、負担が重くのしかかるカタログ制作。そんな課題に“変化”をもたらしたのが、YUIDEA独自の自動組版サービス『らくカタ』です。今回ご紹介するのは、同サービスを導入し、制作体制を属人化から脱却し効率的に進められる仕組みへと変えた、サントリーマーケティング&コマースの挑戦をご紹介します。

一般的な自動組版とは

あらかじめ設定したルールに沿って文字や画像を自動配置する仕組みで、作業の効率化やミス削減、レイアウト統一ができるのが特徴。
一方で、導入時にテンプレートやルール設計に時間やコストがかかる点や、細かな表現の自由度が制限されやすいという課題もある。

らくカタとは

座談会出席者

サントリーマーケティング&コマース株式会社
マーケティング本部 市場開発部 企画開発グループ 通販企画チーム 課長
谷内 一樹 様(写真右から2番目)
マーケティング本部 市場開発部 企画開発グループ  商品開発チーム   課長代理
加藤 謙太 様(写真中央)

株式会社YUIDEA
食とくらしコミュニケーションデザイン セールスアカウントマネージャー
樋口 直之(写真左から2番目)
テクニカルイノベーション部 オプティマイゼーションセクション
濱田 亮(写真左端)
テクニカルイノベーション部 オプティマイゼーションセクション
折原 尚子(写真右端)

※以降、本文敬称略

属人化とアナログ作業に限界。カタログ制作で抱えていた課題

樋口 本日はありがとうございます。私も現場でご一緒していて課題を感じていましたが、あらためて御社が抱えていたカタログ制作の課題について共有いただけますか。

谷内 私たちのカタログ「プロツール」は、グラスなど飲食店様に欠かせない商材をまとめたBtoBカタログです。年1回の発行ながら営業活動には不可欠で、営業担当者や酒販店様が「この商品は右下にある」と掲載位置まで覚えているほど。まさに“現場とともに働く営業ツール”として活躍してきました。
一方、制作現場には課題だらけ。ノウハウが一人の担当に集中してマニュアルもなく、属人化していました。膨大な作業を抱え込み、校正も紙に赤字や付箋を貼るアナログな方法で、効率が悪くミスのリスクも常にありました。

樋口 そんな中、弊社にお問い合わせをいただいたんですよね? 最初のお問い合わせはサイト経由で2019年だったと記憶しています。

谷内 異動でこの業務を担当することになり、改善策として自動組版を検討し始め「らくカタ」に行き着きました。
実は、過去にも自動組版導入を試みた担当者はいましたが、コストや運用面への不安から導入に至らなかったと聞いています。私自身も複数のシステムを調べ、YUIDEAさんのお話もうかがいましたが、かえって属人化が強まる懸念もありなかなか決断できず……。

谷内 一樹 様:サントリーマーケティング&コマースカタログ制作業務の管理責任者

樋口 最初のお話を皮切りに2020年以降、継続的にご提案をさせていただきましたね。

谷内 YUIDEAさんには小さな相談にもていねいに応えていただき、本当にありがたかったです。ちょうどその頃、コロナや国際情勢の影響で外食業界全体が大きく揺れていて、「このままじゃいけないな」と強く感じました。
カタログ制作も例外ではなく、変化が激しい中でお客様のニーズにすぐ対応するのが難しくなってきたのです。
そこでもう一度自動組版を検討することにしました。正直、また頓挫するんじゃないかという不安もありましたが、「らくカタ」の話を聞くうちに、これまで見てきたシステムとはちょっと違うかもしれない、と感じるようになりました。

“私たち仕様”に寄り添い、従来レイアウトを再現できた『らくカタ』

谷内 『らくカタ』がほかの自動組版システムと大きく違うと思ったのは、仕組みそのものだけでなく、運用のしやすさに柔軟性と工夫を感じた点です。多くのシステムは「こちらが仕組みに合わせないといけない」ものが多いのですが、『らくカタ』は逆に「仕組みのほうが私たちに合わせてくれる」感覚。“応用の効く”仕組み提供型というのが大きな魅力でした。

樋口 話を伺ううちに、“仕組みを渡して終わり”ではダメだと気づきました。実際にどう使うかを一緒に考えて、課題が出たらその場で調整していく…。うちとしても前例のない要件で手探りでしたが、その分、一緒に試行錯誤できたことで、結果的にスムーズな導入につながったんだと思います。

谷内 導入時、社内には「もう複雑なレイアウトはやめて、4×4の単純な形になる」と説明していました。自動組版はルール通りにしか組めず、細かな調整はできないものだと思い込んでいたからです。
ところが実際に『らくカタ』を使ってみると、従来のレイアウトをほぼそのまま再現できてびっくり。社内でも「これはすごい」と声が上がりましたね。

濱田 正直、最初は単純なフォーマットで進められたらいいなと思っていたんです。でも御社の現場の思いとか、実際のカタログの使われ方を伺っているうちに、単純化するだけでは現実的ではないと気づかされました。 ヒアリングと過去の誌面から最大公約数のテンプレートを導き出し、その中で文字量や商品数に応じて可変する柔軟な仕組みを開発しました。

樋口 直之:YUIDEAの営業担当者
濱田 亮:YUIDEAのシステム設計担当者

加藤 前号踏襲ができるかどうかは、営業の現場にとってものすごく大事な要素。慣れ親しんだページの配置や見え方が守られることで、安心感やスムーズな提案につながるんです。

谷内 これまで見てきた自動組版は、効率化の代わりに“慣れたやり方を諦めるしかない”仕組みばかりでした。
でも、『らくカタ』は違った。大事にしてきた型をそのまま生かせたのは、こちらの事情に合わせた設計の工夫があったからだと思います。

濱田 そのように評価いただけるととてもありがたいです。

不安を先回りして解消。現場に寄り添った伴走サポート

折原 『らくカタ』を導入してからは、みなさんが一番不安に思う「ちゃんと伝わっているか」「イメージ通りに仕上がるか」という点を、途中の段階で誌面を見せながら確認するようにしました。 初校が出るまでってどうしても不安になりますよね。だから途中の段階で誌面レイアウトをお見せして、「ここまで合ってますか?」と認識を合わせるようにしていました。

谷内 この対応は本当に助かりましたね。初校が出る前に相談や確認ができたので、実際の初校は精度も納得感も高い状態で出てきて、社内の回覧もスムーズでした。おそらく一番ありがたさを感じてたのが、安達(安達大介さん:『らくカタ』導入時の制作実務担当者)じゃないかな(笑)。
今日は残念ながら彼は参加できていませんが、もともと営業出身で、現場をよく理解し、カタログを“売場”として捉えていたので、このプロジェクトにふさわしいと思って声をかけたんです。折原さんとも頻繁にやり取りしていましたよね。

加藤 そうそう。システム作業が苦手な安達が、『らくカタ』に関しては熱心かつ楽しんで取り組んでいましたよね。校正紙を得意げに見せて回っていたのが印象的で、その熱量が、社内に『らくカタ』を定着させる原動力になったと思います。

加藤 謙太 様:サントリーマーケティング&コマース現時点での制作実務担当者

谷内 安達は“売場をつくる感覚”で夢中になっていました。「ここはもっとこうできる」と工夫を重ね、商品配置がうまく決まったときは「バッチーンきた!」「ええやろ?」と得意顔で(笑)。加藤が言うように本来システムは苦手だったはずですが、YUIDEAさんのていねいなサポートのおかげで、苦手意識を感じさせないくらい楽しそうでしたね。

折原 安達さんとは、こまめにお電話やオンラインで打ち合わせをさせていただいて、その熱量は十分に伝わりました(笑)。驚いたのは、『らくカタ』の「コマワリシステム」を使った作業をこちらが想定している日数よりも早く仕上げられてきたこと。システムに苦手意識をお持ちのはずなのに…と。

濱田 年1回の発行だから御社のリソースは限られていると思っていましたが、想像以上に情熱を注いで取り組まれていて心を打たれました。繰り返しコミュニケーションを取ることで、チームとしての信頼感も培われていったように思います。

孤独な作業からチーム制作へ。現場と管理の両立を実現した舞台裏

谷内 『らくカタ』を導入するにあたって、実は管理側と現場側で少し温度差がありました。私は「効率化を最優先に」と考えていたのに対して、安達は「営業やお客様が慣れているカタログの形は崩したくない」と主張していたのです。

加藤 でも、その両方を『らくカタ』は両立させてくれたんですよね。効率化を叶え、お客様が商品を選びやすく、営業が提案しやすいカタログの体裁を守ることもできました。
そして、社内の空気も変わってきたように思います。以前は担当者が細かい作業も判断もすべて一人で抱え込んでいて、孤独で誰かが手伝える状況ではなかったんです。でも今は「一緒に考えて、一緒に進められる」という雰囲気が生まれました。

折原 本カタログに入る前に2回テストを重ねたのも大きかったと思います。段階的な導入を通じて、意思の疎通やミスのない運用という制作の土台を築くことができました。
新しく担当される加藤さんとはこの土台を踏まえ、手に取るお客様にとってよりなくてはならないカタログとなるようお手伝いできればと思います。

加藤 土台を確実かつ強固なものとし、さらによいカタログにしていくため、引き続き力を貸してください。

1冊目の「価格改定版」の「121-3号」では制作初期に必要な共通認識の構築を第一目的に、2冊目の「122号」では初号を踏まえたうえでの改善点反映を、3冊目「123号」にしてはじめて飲食店向けと酒販店向けを統合した総合カタログをイチから最後まで制作。

谷内 もう一つ印象的だったのは、YUIDEAの皆さんの対応です。専門用語を多用せず、わかりやすい言葉で話してくれましたよね。距離感もフランクで、安達をはじめこちらが気兼ねなく相談できたのは本当にありがたかったです。

折原 私たちは、“専門家”として一方的に正解を提示するのではなく、一緒に考えて形にしていくためのコミュニケーションをとても大切にしています。そのスタンスが伝わったのなら嬉しいです。

谷内 安心して任せられると思えた、最大の要因はこういったていねいなやりとりのおかげといえます。外部の専門家というより、同じチームの一員のような感覚でした。

制作現場を変え、事業を支える『らくカタ』──YUIDEAへの新たな期待

谷内 『らくカタ』導入後の変化としては、物価が上がる中でもコストは10年前の1/3ほどに抑えられました。でも私が評価している変化はそこではなく、“一人作業”から“チームで進める体制”に変わったことなんです。外部パートナーであるYUIDEAさんとチームを組んで進められるようになったことで、制作担当者は精神的にとても楽になりました。

加藤 これからはカタログで終わりではなくて、デジタルともつなげていきたいと考えています。DMやECサイト、営業資料など、さまざまな媒体に展開できれば、カタログの価値はもっと広がるはずです。そのためには商品データベースの活用が欠かせませんし、これからの大きな課題でもあります。

濱田 今はカタログ制作が中心ですが、誌面のデータをECサイトへの展開など、カタログ掲載データを二次利用し、さまざまな媒体に広げられる仕組みをご提案していきたいです。

樋口 確かに、データベースを軸にすると活用の幅は広がりますね。制作だけでなく、マーケティングや営業活動にも貢献できるようになりますから。

加藤 ですからYUIDEAさんには単に制作を支えるだけではなく、売上拡大を一緒に考えるパートナーとして関わってほしいと思っています。ただ制作していただくだけではなく「こうしたらもっと売上に貢献できるのでは」といった提案を期待しています。

折原 ありがとうございます。私たちとしても、ただ制作の効率化をサポートするだけではなく、どうすれば御社の事業成長につながるかを一緒に考えていけたらと思います。

折原 尚子:YUIDEAの制作担当者

谷内 『らくカタ』は社内で新たな展開を考えるための基盤にもなりつつあります。だからこれからは、効率化のためのツールにとどまらず、追加投資してでも価値を生む仕組みにしていきたい。そのための提案をぜひお願いしたいですね。

樋口 これからもていねいに御社のお話を伺い、ご意向に沿ったご提案をしていければと思います。本日はありがとうございました。

らくカタサービスサイト

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